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インフルエンザ脳症
こんにちは!
いよいよ、一年で一番寒い季節、個人的に冬は好きですが、体調管理には注意ですね 😃
本日はインフルエンザ脳症についてお話ししようと思います。
インフルエンザ、昨年の大流行から一時期下火になったかなと思いましたが、今も全国的にやや増加傾向です 🙁
急性脳症は、突発性発疹症、胃腸炎など様々な原因で引き起こされる急性の脳障害です。
このうち、インフルエンザ感染を起因とする急性脳症がインフルエンザ脳症です。1歳をピークとして乳幼児期に最も多く発症し、1年に100~300人の子供に発症します。
急速な意識障害の進行と予後の悪さを特徴とする疾患です。
インフルエンザウイルスによる発熱に伴って神経症状が出現します。これは、脳内にインフルエンザウイルス自体が侵入するのではなく、過剰な免疫反応により脳浮腫が起こると考えられています。
・けいれん
単純型(持続時間が15分以内、繰り返しがなく、左右対称のけいれん)または複雑型(単純型以外のもの)
・急速に進行する意識障害
JCS 20以上またはJCS 10以上が24時間以上続く
・異常言動
人を正しく認識できない、食べ物とそれ以外を区別できない、幻視・幻視的訴えをするなど
上記のような症状が出現します。
頭部CT、MRIでは様々なパターンの浮腫性変化が描出されます。
治療は支持療法として酸素投与や輸液、けいれん重積発作の対処、体温管理(アセトアミノフェン)、頭蓋内圧亢進の対処(マンニトール)が挙げられます。
また、特異的治療として抗ウイルス薬、ステロイドパルス療法、γーグロブリン大量療法があります。
新型コロナウイルスも怖いですが、インフルエンザもとても怖いですね。
予防接種は完全無敵ではありませんが、感染後に発症する可能性を低減させる効果や発症した場合の重症化防止に有効とされています。できれば接種したいですね。
まだまだ寒さが続きます。そしてインフルエンザは例年、この受験シーズンに猛威を振るうことが多いです。皆さんも体調管理に気を付けてくださいね ❗