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手術前の看護①

こんにちは!夏真っただ中 🌞熱中症に注意していきましょう!
本日は周術期看護についてお話ししていこうと思います。

周術期の患者さんは、急性期看護で受け持つことが多いと思います。最初は難しく感じますが、一般的な回復過程は同じなので、それを抑えておけば、すべき看護がみえてくると思います。
まず、手術前の看護についてお話ししていきたいと思います。

手術前はまず、一般的に患者さんに以下の準備物品を用意してもらいます。
・吸い飲みやストロー付きコップ:創部痛や術後安静のために患者さんはベッド上で起き上がれないことが多いため、寝た状態でも飲水しやすいように吸い飲みを用います。
・ティッシュペーパー:全身麻酔での手術の場合、術後は気道内分泌の増加によって痰が出やすくなるためティッシュペーパーを準備します。
・腹帯:創部保護のために使用します。
・T字帯:T字帯は下着のように上げ下げすることなくヒモを外すだけで着脱ができます。着脱時に下着よりも痛みを生じにくく、着脱が簡単で創部を確認しやすいという利点があります。

また、病院により異なりますが、病棟から以下の物品を手術室に持参します。
・弾性ストッキング:術中から術後にかけて、長時間の同一体位や安静などによって、下肢に深部静脈血栓症が発生しやすくなります。血栓が血流に乗って移動し肺血栓塞栓症を起こすと命に関わることもあります。そこで、深部静脈血栓症を予防するために、弾性ストッキングを装着します。
・手術承諾書、手術室入室前チェックリスト等

手術中に麻酔の筋弛緩作用によって、肛門括約筋が緩み便が排出されて手術環境が汚染されるのを防ぐために、あらかじめ手術前に腸管の内容物を排出させておくことがあります。手術前日から飲食を制限したり、薬剤(緩下剤や経口腸管洗浄剤、浣腸)によって強制的に腸管の内容物を排出させます。

禁飲食の説明と開始時間を説明します。
説明は口頭だけでなく、書面も活用して患者さんが忘れないようにします。禁飲食の理由は、術中は全身麻酔や気管内挿管の刺激によって嘔吐しやすい状態となるためです。

本日はこの辺で!また🖐️

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