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輸液製剤を考える①

こんにちは 😀
みなさん、輸液製剤と聞くと何を想像しますか?生食?ソルデム3A?ブドウ糖液?
本日は輸液製剤について話していきたいと思います 🙂

突然ですが、症例です ❗
45歳の工事作業員。猛暑の中、あまり水分をとらず働いていたところ、気分が悪くなり、やや意識もぼんやりしていたため救急搬送された。血圧92/40mmHg、脈拍112/分。尿はほとんど出ていないとのこと。

この患者さんは何が考えられるでしょうか?熱中症が考えられますね。
猛暑の中で水分をあまりとっていなかったので、脱水が考えられますね。尿が出ていないのも気になります。
輸液が必要です。
では、輸液製剤は何が良いでしょうか?

脱水は大きく2つに分かれます。
・血管内の水分が少ない(血管内脱水)
・細胞内の水分が少ない(細胞内脱水)

このどちらであるかを考えることが大切です。
この患者さんはどちらの脱水でしょうか?

結論からいうと血管内脱水です。なぜなら尿が出ていないからです。
「尿が出ていないと血管内の水分が少ない ❔」
と疑問に思うかもしれません。ここは大事なので詳しく説明します ✋
尿は血液が腎臓に行き、水分がろ過されることでつくられます。
尿が少ないということは、ろ過される水分量が少ないことを意味しています。つまり、血管内の水分量が少ないのです。

よって、輸液は血管内の水分量を増やしてあげれば良いですね。
輸液製剤は生食などの細胞外液が好ましいと言えます。

点滴一つでも、「なぜこの製剤が使われているのか」を考え理解できると、面白くなってきますよ 😄

ではまた!

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